腸の不調と体調の関係

昨今、健康番組などでも取りざたされていますが、内臓にある「腸」という臓器は食べ物の消化・吸収を行う機能だけでなく、第二の脳とも呼ばれ、全身の健康や、やる気、気分の安定にかかわるとされるセロトニンなどの物質を生み出すとても大切な機関であるという事がわかってきました。

今回、ご紹介するのはそれだけ重要な組織である腸の調子が乱れることと、だるさ、肌の調子、集中力の低下、お腹の張りや便通の乱れといった日々の体調との関係、いわば腸の不調と体調の関係について記事をまとめてまいります。

腸の働きとは?

冒頭でも触れた通り、腸には大切な働きがたくさんあり、細菌や毒素、有害物質など本来は体外に排出されなければならないものを体の外へ送り出す役割も担っています。そのため腸の調子が乱れると、体調全体にも影響が出やすいと考えられています。

では、どのような状態が正しい腸内環境であるのかを確認してまいりましょう。腸の仕事はまず食べ物の消化・吸収が挙げられます。口で咀嚼(そしゃく)された食事は唾液に含まれる消化酵素、アミラーゼの働きによってまず、でんぷん質が分解されます。

次に咽頭から食道を通過して、胃に達します。ここで更に消化酵素、ペプシンが含まれている胃液の影響でタンパク質を分解します。そこから小腸でさらに細かく分解・吸収され、最後に大腸で水分を吸収し、他の不要物や残りかすを大便として排出されます。

ここまでは大多数の方もご存知と思います。そして次に最近注目されている働きが腸内にて幸せホルモンと呼ばれるドーパミンやセロトニンという物質を作り上げることです。

幸せホルモンはその名の通り、たくさん分泌されると多幸感や達成感を感じる物質で、決められた目標が達成できたり、仕事が上手くいったり、あるいはジョギングなどの運動をした時にも分泌されます。

医学が発達し、脳の解明が進むことで、人間の感情や行動はすべて脳が司っているという考えが常識的になってしまいましたが、冒頭の通り、第二の脳と言われる腸にもこういった働きがあるのです。しかもそれらの幸せホルモンの多くが腸内に存在するとも言われているから驚きです。

さて、次に今回のテーマにも関係する腸の「バリア」機能をご紹介します。

身体に入る物質は常に、良いものだけとは限りません。細菌や病原菌、あるいはキノコ類などに付着している有害な微生物や毒素、プラスチックや洗剤といった環境ホルモンなどが入ってくる可能性もあります。

そしてこういった身体にとって良くないものと必要な栄養素を取捨選択し、身体にいいものだけを吸収し、ほかの有害物質を体外に排出する機能も備えているのです。

腸の働きとは?その2

さて、ではそういったバリア機能は腸内のなにが作用して発揮されているのかという事ですが、一つは腸内全体に存在する、腸内フローラと呼ばれる腸内細菌群が作用しています。ここには善玉菌と悪玉菌、それから日和見菌(ひよりみきん)という三種類の菌がバランスよく存在することで食べ物を消化し、腸内環境を整えています。

次に腸粘膜層と呼ばれる、腸を形成する細胞同士がしっかりと結びつくことで有害物質が体内に入る事を防いでくれています。

最後は免疫細胞の力です。免疫細胞とは体外から侵入してきたウィルスや細菌、あるいは体にとって不要な細胞を攻撃する細胞ですが、体内に存在する免疫細胞の多くは腸に存在していると言われており、これら3つの働きがかみ合う事で腸内のバリア機能は正常に働いている、というわけです。

そして不規則な生活、偏食・過食、カフェインの過剰摂取、合成保存料、防腐剤、合成化学添加物をよく食す、度重なる飲酒によって消化器系が疲れる、など日頃の生活や食生活に乱れが生じると、腸内のバランスが崩れ、このバリア機能が上手く働かなくなり、体調の乱れにつながることもある、というわけです。

腸内環境を整えるために

すでに前述の通り、腸の不調が起こりやすくなる大きな要因の一つは腸内環境のバランスが崩れてしまう事にあると考えられます。家庭内だけで食事を賄っていたひと昔前と比較して、コンビニ、レストラン、カップラーメンなどたくさんの食品がある昨今では添加物、合成保存料、農薬といった化学物質を摂取しないことは難しいと言えます。

しかし出来ればそれらの食品を意識して食さないように努めて、腸内環境を整える、イモ、ニンジン、ゴボウ、大豆といった食物繊維の多い野菜をしっかりと摂り、ヨーグルト、納豆、味噌といった発酵食品を積極的に摂取するようにしましょう。

まとめ

今回は腸内バランスの乱れと、体を守る腸のバリア機能、そして肌の調子やだるさ、お腹の張り、便通の乱れ、集中力といった日々の体調との関係など、腸の不調と体調の関係について記事を書いてまいりました。

生活習慣や食生活の乱れは様々な体調の乱れにつながることがあります。レトルト食品や保存食品などは手軽に食べれてお腹を満たすことは出来ますが、長い目で見ると健康にはよくありません。

気になる症状がある場合は、まず医療機関の受診をおすすめします。

腸内環境を整えて、いつまでも健やかに人生を謳歌しましょう。

086-255-3369
ご予約・お問い合わせはこちら
LINEで予約する
PAGE TOP