足底腱膜炎(そくていけんまくえん)・シーバー病(踵骨骨端症)

歩行開始時の痛みがサイン!
誰でもなり得る足底腱膜炎(そくていけんまくえん)


歩いたり運動したりするときに最も負担がかかるのが足の裏。そうした負担や疲労が蓄積することで、足裏の筋肉を覆う「足底腱膜(そくていけんまく)」が炎症を起こし発症するのが足底腱膜炎です。足底腱膜炎は、ランナーに多く見られるスポーツ障害で一時的によくなっても繰り返すことが多く、走れば走るほど足底の痛みが強くなるといわれています。誰でも発症するリスクがあるからこそ知っておきたい予防法や治療法につい解説します。

足底腱膜炎症状

朝起きて最初の一歩を踏み出した時に、かかとに強い痛みが走る。しかし、少し歩くとそのうちに痛みは自然と治まってくる。そんな症状を感じたことはありませんか?これは足底腱膜炎(足底筋膜炎ともいいます)の典型的な初期症状の一つです。足底腱膜炎は、足のアーチ構造を支える足底腱膜が炎症を起こし、小さな断裂を繰り返している状態です。かかとや足底が地面に着地した際に、足底腱膜が伸ばされて痛みを感じます。また、ウインドラス機構がうまく機能しなくなるため、足を蹴り出すエネルギーが足りなくなります。

足底腱膜炎の原因

足底腱膜炎の大きな要因として、歩行や運動などによって足底にくり返し負担がかかることが挙げられます。

普段、歩いていてもかかとや土踏まずなどに知らず知らずのうちに負担がかかっています。例えばランニングやジャンプ動作などで、荷重による衝撃(圧迫力)と強く引っ張られる力(牽引力)の両方が繰り返されると、足底腱膜に大きな負荷が集中して、小さな断裂や炎症が起こりやすくなります。

また、急激に足底に負担をかけることは、足底腱膜炎のリスクをより高めることになります。

足底腱膜炎になりやすい原因

●激しい運動を急に行う
特に運動不足の人が新たに運動を始める場合は、少しずつ運動強度を上げて体を慣らしていくことが大切です。

●体重の著しい増加を防ぐ
体重の増加は足底の負担の増加につながります。適切な体重維持に努めましょう。

●陸上競技やサッカー、バレーボール、バスケットボールなど、ランニングやジャンプなどの踏み込む動作が多いスポーツをしている人

●硬いグラウンドやアスファルトの上で練習をしている人

●長時間の立ち仕事をしている人

●ふくらはぎの筋肉やアキレス腱の柔軟性が低下している人

●足の筋力が落ちている人

扁平足(足底のアーチがない)もしくは土踏まずが高すぎる(ハイアーチ)の人

●体重が増えた人、肥満の人

●クッション性の低い靴を使っている人

足底腱膜炎を誘発する要因としては、スポーツによるオーバーユース(使いすぎ)をはじめ、長時間の歩行や立ち仕事、不適切なシューズの使用、硬い路面でのトレーニング、足の筋力不足や柔軟性の低下、足の形の変形(扁平足や外反母趾)などが挙げられます。

 

とくに外反母趾(がいはんぼし)は、足底腱膜炎と同じく、足のアーチ構造の崩れによって生じます。縦アーチが崩れる足底腱膜炎に対して、外反母趾では横アーチが崩れてしまっている状態です。外反母趾で横アーチを保持できなくなると、だんだん縦アーチも低下して足底腱膜炎を併発する場合があります。

足底腱膜炎を予防するには

◆体重を減らす
肥満傾向の場合はできるだけ減量するなどの方法で負担を減らしましょう。体重が増えることによって足のアーチが潰れてしまい、足底腱膜炎の原因になります。

◆足首や足、ふくらはぎの筋肉を柔軟に保つ
足首を柔軟に保つことで、歩行時や運動時に正常なアーチを保ちやすくなり、足底腱膜への負担の軽減につながります。

◆練習量を調整する
スポーツによるオーバーユースが原因の場合、練習量を少なく調整する必要があります。監督やコーチと相談して、練習メニューを量よりも質に転換させることを意識しましょう。すでに炎症を起こしている場合は、休養をとることが最善策です。痛みが治まるまでは足裏に負担がかからないトレーニングをすすめていきましょう。

◆クッション性のあるシューズを選ぶ
かかとが薄すぎるシューズは、着地時の衝撃が足にダイレクトに伝わります。大切な足を守るため、衝撃を吸収するクッション性に優れたシューズを選びましょう。扁平足やハイアーチなど、アーチに変形がある人は、インソール(中敷き)の使用が効果的です。
インソールを作成する際は動きの中で中敷きを作成してくれる先生にお願いしてください。立った状態でインソールを作成する方がいらっしゃいますが、止まって立った状態で立ち位置が良くても動いている動作が問題なので、全く症状の改善に繋がりません。

◆テーピングをする
足底のアーチ構造が崩れると、地面からの衝撃をうまく吸収できなくなるので、足底腱膜炎になりやすい傾向があります。テーピングでアーチを作ることで、クッション機能をサポートする効果が期待できます。


アキレス腱を気持ちよく伸ばすストレッチと、足底腱膜の疲労解消に役立つマッサージをご紹介します。

【アキレス腱ストレッチ】

伸ばすほうの足を後ろに下げ、前に出ている足のひざをゆっくり曲げていく。アキレス腱がしっかり伸びるのを感じながら40~60秒程度キープ。足を入れ替えて反対側も実施。

 

【足底腱膜マッサージ】

安全な場所で座って行いましょう。足指の裏側に手のひらを当て、反対の手で足指をゆっくり反らせながら、足の裏を手のひらでよくもみほぐす。反対側の足も同様に。

こうしたストレッチやマッサージは、運動の前後やヒールの高い靴を履いて長時間歩いた後などはもちろん、スポーツのあと毎日の入浴後など習慣として続けていくことが大切です。

適切な治療で痛みを改善

足底腱膜炎の痛みを緩和するための治療法には、患部に衝撃波を照射する方法や消炎鎮痛剤の服薬、ステロイド注射、鍼治療、マッサージ、オステオトロンでの通電などがあります。重篤化した難治性の足底腱膜炎に対しては、部分的に腱膜を切離する外科手術を行う場合もあります。

足底腱膜炎の予防や治療において何より大切なのは、先にも説明したとおり、足底腱膜への負担をできるだけ減らすような生活を送ることです。足底腱膜炎の患者さんにはまず、減量や靴の選び方などの生活指導や、ストレッチなどの運動療法といった手術を伴わない治療を行いますが、それだけで軽快へと向かう場合がほとんどです。

足底腱膜炎を上手に予防して、いつまでも元気に歩ける足を保ちましょう。

【参考サイト】
https://onl.sc/uh8qGUZ
https://www.healthcare.omron.co.jp/pain-with/sports-chronic-pain/plantar-fasciitis/

シーバー病(踵骨骨端症)

踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう 別名:セーバー病、シーバー病)は、10歳前後の男児に多くみられる病気で、かかとの軽い腫れ、圧痛(押すと痛いこと)、歩行時痛がその症状です。過激な運動の後に症状が出ることが多く、かかとの痛みのため、つま先歩きになることもあります。成長期にみられるため、成長痛と間違えられやすいので、しっかりと症状を見極めることが重要です。

かかとの骨である「踵骨」は、成長の過程で一つのしっかりとした骨になっていきますが、成長期までは「踵骨骨端核(しょうこつこったんかく)」と「成長軟骨」に分かれており、構造上非常に脆い状態にあります。壊死(えし)、または骨軟骨炎を発症するのがこの病気です。

踵骨骨端症の治療法

まずは局所安静とし、過激な運動は中止して経過をみます。痛みが強く続く場合には、歩行を免荷(かかとに体重をかけないこと)にするため、松葉杖を使う事もあります。かかとへの負荷を交わすためにインソールを使用する事もあります。
一般的には経過は1~数年と長いことが多いですが、予後(治った後の状態)は一般に良好です。
オステオトロンの電気療法で治療期間が短縮する可能性があります。

【参考サイト】
https://onl.sc/pxgJjM5

 

足底腱膜炎、シーバー病でお悩みでしたら、岡山市北区のヨリミツ治療塾にご相談下さい。

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